人間と天使との性的堕落は事実上可能なのである
では、天使と人間との間に、いかにして性的関係が成立するのであろうか
人間と霊的存在との間における感性は
いかなる点においても、実体的な存在の間における感性と、少しも異なるところがない
したがって、人間と天使との性的堕落は事実上可能なのである
なお我々は、次のような事実を通しても、前に述べた内容をより確実に理解することができる。すなわち、人間社会において、地上人間たちが、霊人たちとしばしば結婚生活をする例があるということ、そして
天使がヤコブと角力をして、そのもものつがいを外したという例と共に
(創三二・25)
また、天使がアブラハムの家庭に現れて肉を食べたという事実
(創一八・8)
また、ロトの家に訪ねてきた二人の天使が、彼の準備した「種いれぬパン」を食べただけでなく
その町の民たちが、天使たちを見て色情を起こし、ロトの家を取り囲んで、「今夜おまえの所に来た人々はどこにいるか
それをここに出しなさい。われわれは彼らを知るであろう」
(創一九・1〜5)
と叫んだ事実などは、みなこれに属する例である
堕落論より